アドバンスダイバーにおすすめな国内遠征ポイント5選

アドバンス取得後に潜りたい海

あなたはアドバンスダイバーになったらどんな海に行ってみたいですか?まだ明確に行きたい場所が決まってい方に、アドバンスを取得後に一生に一度はチャレンジしたい遠征ダイビングをピックアップしました。目標を持ってダイビングを続けることによってダイビングの楽しみ方の幅が大きく広がります。国内のダイビングポイントの中でも特に魅力的で、生涯で一度は経験してほしいアグレッシブなダイビングポイントをピックアップしたのでアドバンス取得後の目標にしてみてはいかがでしょうか。

アドバンスダイバーにおすすめな国内遠征ポイント5選

エモンズ[国内最大の軍艦]

アドバンス取得後に潜りたいポイント1

エモンズって?

エモンズは第二次世界大戦で実際に使われたアメリカの軍艦(駆逐艦)です。全長は106mあり国内のダイビングで見られる沈没船では最大です。朽ち果てつつも今なお戦争当時の姿を観察できるのは私たちダイバーにとっては大きな財産であり一度は見ていただきたい光景です。

エモンズはどこにある?

エモンズは沖縄本島北部の古宇利島沖合に沈んでいます。アクセスは那覇からレンタカーを借りて1時間半ほど走らせると恩納村というリゾートがあります。その周辺のダイビングショップでエモンズに潜ってくれるダイビングショップを利用するのが良いでしょう。上級者向きのポイントなので一見さんはチェックダイブをして、エモンズに潜るスキルがあるかどうかを確認されることがほとんどです。そのためダイビング予定日は2日間用意しておくと良いでしょう。

エモンズの魅力

エモンズの大砲

まずはそのスケールに圧倒されますが、4機の大砲は戦争の臨場感を感じることができます。現在でも戦争の爪痕が観察できるのは海の中という特別な状況だからです。戦争の爪痕をこの目で見て感じることができるのはダイバーならではです。レジャーダイビングの範囲を超えて、人類の歴史と戦争の過ちを感じることができる貴重な経験になるかと思います。沈没船エモンズは遊び感覚ではなく、戦没した方への追悼の念と平和への祈りを込めて潜りましょう。

エモンズに潜るために必要なスキル

ディープダイビングの知識と経験

沈没船は総じて深い場所に沈んでいます。なぜかと言うと浅い場所では波の影響で短い時間で原型を失ってしまうからです。エモンズもまた深度40mに沈んでいてレクリエーションダイビングの最大深度でのダイビングとなります。エモンズに潜るには自分の窒素圧管理がきっちりとできなくてはなりません。アドバンスコースで潜るディープダイビングと更にスペシャリティコースのディープで減圧症に関する知識を深め、ディープの潜り方を習得しておく必要があります。

エモンズのダイビングで必要な装備は

ダイブコンピュータ

エモンズは水深が深いのでダイブコンピュータは自分のものを持っていることが望ましいです。減圧(DECO)ギリギリのダイビングになるのでダイブコンピュータを正しく使える知識と、DECOが出ないように深度コントロールできる技術が必要になります。

フルフットフィン

エモンズは時に強い流れが入ります。流れに逆らって泳ぐ泳力が必要になることがあるので推進力のあるフルフットフィンを使いたいです。

シグナルフロート

流れの速いポイントでは必ず携帯するべきなのがシグナルフロートです。チームに追いつけずにロスト(逸れてしまった)した時には命を救ってくれるアイテムになります。

エモンズのダイビングまとめ

深度が深く流れが速いポイントなので上級者向きのポイントと言えます。だからこそアドバンス取得後にチャレンジしたいビッグポイントです。ぜひアドアバンス取得後にスキルアップをしてチャレンジしてみてください。

与那国島[最果てのハンマーダイビング]

アドバンスダイバーにおすすめ2与那国島

与那国島って?

日本の最西端で、台湾のすぐ近くにある沖縄の離島が与那国島です。与那国島の人口は1600人、島は自転車でも回れるほど小さな島です。

与那国島の魅力

与那国島のハンマー

与那国島の魅力は何と言ってもハンマーヘッドシャークの群れです。黒潮の濃いブルーの海にハンマーヘッドシャークが数百と群れる光景はダイバーの憧れの景色です。

与那国に潜るために必要なスキル

泳力

与那国島のハンマーヘッドシャーク狙いはハンマーが出たら全力で追いかけるスタイルです。皆ハンマーを目掛けてダッシュしていくので泳力がないと良い写真や動画が撮れません。チームについて行けなくなってしまうこともあるので正しいフィンキックを身につけておく必要があります。サンライズではフィンキックに特化したトレーニングも行っています。アドバンス講習では身につけることのできない速いフィンキックを習得してから思う存分与那国の海で楽しんでください。

与那国のダイビングで必要な装備は

ロングフィン

神子元に同じく、ハンマーを狙うダイビングではバラクーダ(ロングフィン)がおすすめです。長く推進力のあるフィンを使うことによって体力消耗の節約、エア消費の節約につながります。脚力が弱い女性の方はそのサポートに、脚力に自信のある男性も運動量が多くエアの消費が早くなるのでそのサポートにロングフィンがおすすめです。またハンマーは素早い動きを嫌うので優雅に大きくキックしてハンマーとの距離を詰めることができるバラクーダフィンはハンマー狙いの心強いアイテムです。

シグナルフロート

エモンズ同様、流れの速いポイントでは必ず携帯しましょう。チームに追いつけずにロスト(逸れてしまった)した時には命を救ってくれるアイテムになります。

与那国島のダイビングまとめ

日本最果ての島、与那国島は島としても魅力的ですが、最も刺激的なダイビングのハンマーヘッドシャークを真っ青な海で狙えるスペシャルな海です。アドバンスダイバーになってスキルに自信が付いたらぜひチャレンジしてみてください。

粟国島[ギンガメトルネード]

アドバンスダイバーにおすすめ3粟国島

粟国島って?

粟国島は那覇の北西60キロ地点にある小さな離島です。人口は700人しかおらず、沖縄の離島の中でも特に小さな島です。粟国島でダイビングをする場合は沖縄本島のダイビングショップを利用するか、粟国島まで渡島し、粟国島のダイビングショップを利用する二つのパターンがあります。沖縄本島のショップを利用する場合は日帰りでダイビングすることが可能で、粟国島のショップを利用する場合は2日以上の日程が必要です。お休みが長く取れるならば粟国島のダイビングをショップを、短い日程で行きたい場合は沖縄本島のダイビングショップを利用するのが良いでしょう。

粟国島の魅力

粟国島の一番の見どころはギンガメアジがトルネードを巻きながら群れる光景です。通称ギンガメトルネードと言って、上級ダイバーの憧れの景色になっています。またロウニンアジや、ナポレオンフィッシュなど大型の魚影も見られ国内でもトップクラスの大物出現率の高いダイビングポイントです。

粟国島に潜るために必要なスキル

泳力

粟国島もまた、激流のダイビングになることが多いです。時に流れに逆らうこともあり、十分な泳力を身につけておく必要があります。

粟国島のダイビングで必要な装備は

カレントフック

粟国島では水底を這いながら泳いだり、時に根待ちをしたりします。そんな時はカレントフックがある役に立ってくれます。常に泳いでいては体力とエアを無駄に消耗してしまうのでカレントフックを使い休み休み泳いで行くのが良いでしょう。

シグナルフロート

他のポイント同様、流れの速いポイントでは必ず携帯しましょう。チームに追いつけずにロスト(逸れてしまった)した時には命を救ってくれるアイテムになります。

粟国島のダイビングまとめ

上級者向きのポイントとしては比較的参加しやすい粟国島はアドバンス取得後、ある程度スキルが習得できたらすぐにでもチャレンジできるビッグポイントです。アクセスも他の上級向きのポイントに比べらたらとても良いので、アドバンス取得後の最初の目標はこの粟国島にしても良いかもしれません。

トライアングル[最難関のドリフト]

アドバンスダイバーにおすすめ4トライアングル

トライアングルって?

トライアングルは沖縄本島の南部沖合に位置します。通常のダイビングポイントのように島や岩があるわけではなく大海原の中でのブルーウォーターダイビングになります。近年開拓されたまだまだ未知のダイビングポイントで、ごく一部のマニアックなダイバーしか行かない沖縄本島のシークレットポイントと言っても良いでしょう。そのポテンシャルの高さから、近年上級ダイバー達にフューチャーされています。

トライアングルの魅力

トライアングルは他のポイントを圧倒する魚影の規模です。パラオのブルーコーナーレベルで季節ごとに様々な魚が群れを成します。特に春先のタマン(ハマフエフキ)は数千〜の大群を作り圧倒的な迫力のあるダイビングを楽しめます。外洋で、沖合なので何が出るかわからない大物の期待感も高まります。サメ各種、クジラなど超大物も常に期待できるスーパードリフトポイントです。

トライアングルに潜るために必要なスキル

全てのダイビングスキル

トライアングルを潜るには全てのダイビングスキルが求められます。浮力のコントロールや、泳力、深度及び窒素の管理能力はもちろん、コンタクト力やチームワークなどの目に見えないスキルもハイレベルで身につけている必要があります。

トライアングルのダイビングで必要な装備は

全てのダイビング器材

器材は全てマイ器材で使い慣れた器材を使いしょう。フィンもロングフィンを使いエアと体力は常にストックしておくつもりで余裕のあるダイビングをしましょう。

トライアングルのダイビングまとめ

トライアングルはアドバンスを取得しただけではまだハードルの高いポイントと言えます。アドバンス取得後に様々な上級ポイントにチャレンジし、経験を積んでからの最終目標に設定しても良いかもしれません。

小笠原[大物パラダイス]

アドバンスダイバーにおすすめ5小笠原

小笠原って?

アドバンス取得後に最もおすすめしたいのが小笠原です。小笠原は東京から南に約1000キロ地点に浮かぶ南国の島です。父島と母島という有人島があり、周囲にはいくつもの無人島を抱えて小笠原諸島と呼ばれています。アクセスは海路のみで飛行機が使えません。東京竹芝桟橋からフェリーを使って片道24時間の大航海をして秘境小笠原に到着します。船は週に一度しか発着しませんので、旅行日程は最短6日間が必要になります。国内で最も遠いダイビングサイトかもしれません。

小笠原の魅力

小笠原のイソマグロ

小笠原の海や自然は、限られたアクセス手段とその遠さから今でもありのまま残されています。独自の進化を遂げた固有種も多く、海の中でも小笠原でしか観察できないオンリーワンな生物を見ることができます。写真は遠征ポイント「ケータ」で見られるイソマグロの群れです。1m以上の巨大なイソマグロが大きなドーム状の地形の中を回遊する姿は壮絶な景色です。

小笠原のイソマグロ 小笠原の本命はこのシロワニです。国内で狙えるサメの中では最大のサイズで、この顔つきですから落ち着いてもいられません。このシロワニが目の前でゆっくりと観察できます。顔は凶暴そのものですが、温厚な性格で人を襲うことはありません。更に冬から春にかけては水中ザトウクジラも狙える上に夏場はイルカはほぼ100%出会うことができます。国内の大物をコンプリートはここ小笠原です。

サンライズ小笠原ツアーの動画もどうぞ

小笠原に潜るために必要なスキル

中性浮力

小笠原はここで紹介した他のダイビングポイントに比べ、ある程度のダイビングスキルがあれば潜ることができます。アドバンス取得後すぐにチャレンジできるダイビングポイントですが、中性浮力だけはマスターしておきたいところです。アドバンスコースのピークパフォーマンスボイヤンシーでしっかりと浮力コントロールを身につけておきましょう。一生に一度しか行けないかもしれない小笠原は余裕を持って楽しみたいですね。

小笠原のダイビングで必要な装備は

オーダーウェットスーツ

南国小笠原ですが、冬場に限らず初夏なども沖縄に比べ水温が低いことが多いです。気候も沖縄に比べると寒いことも多いので体に合ったダイビングスーツは持参したいです。ダイビングにおいて寒さは大敵ですから、暖かくてストレスのないダイビングができるようにしましょう。

小笠原のダイビングまとめ

大物パラダイスの小笠原のダイビングは、他の上級ポイントに比べハードルは低めです。アドバンス取得後すぐにチャレンジしても良いと思いますので、小笠原をダイビングの目標にしてみてはいかがでしょうか。サンライズダイビングでも毎年小笠原ツアーを開催しています。一人で行くのが不安、仲間同士楽しみたいという方はお問い合わせください。

アドバンス取得後にチャレンジしたい国内遠征ポイント5選のまとめ

アドバンス取得後に行ってみたい海は見つかりましたか?あなたの知らない世界がまだまだ待っています。目標を定めてダイビングをますます楽しい趣味にしていきましょう。アドバンスを取得していない方はまずはアドバンスコースに参加してみましょう。アドバンスを取得しているけど「自分のレベルが分からない」「スキルアップの方法が分からない」「上級ポイントにチャレンジしてみたい」そんな方は気軽にサンライズまでご相談ください。あなたの夢のサポートをさせていただきます。それでは良いダイビングライフを。