
東京が世界に誇る、ハンマーヘッドシャークの聖地「神子元島」

多くのダイバーのメンタルをブレイクする
国内最高難易度とも言えるポイント
神子元島は伊豆半島の最南端、石廊崎から沖合9キロ地点に浮かぶ無人島です。
そこは既に太平洋の海上。黒潮の影響を強く受ける神子元島は常に強い流れに晒され、
ハンマーヘッドシャークをはじめ、大型の回遊魚を呼び込む素晴らしいダイビングポイントです。
今、世界から最も注目されている日本一のダイビングスポットと言っても良いでしょう。
ダイビングの常識を覆す海
幾多のダイバーが、この海で心を折られてきました──。実を言えば、私自身もその一人です。
神子元の海に軽い気持ちで挑めば、ダイビングそのものに対して苦手意識や恐怖を抱くことになりかねません。
時には重大な事故につながる可能性すらある、まさに“覚悟が試される海”です。
決して脅しではなく、先日も沖縄から訪れたショップオーナー兼インストラクターの方をガイドした際、
ダイブ後に「なんとか潜り切れたのが正直なところです」との言葉をいただきました。
さらに、「今後のお客様への指導方針を見直すきっかけになった」ともおっしゃっていました。
神子元では、こうした“想像以上の体験”が日常的に起こります。
だからこそ、この海に挑む覚悟と、それに見合う準備が必要なのです。

カレントフックを岩に掛ける私と、岩陰に隠れ流れをかわすゲスト。排気した泡が真横に飛ぶ
神子元島については、さまざまな情報が発信されていますが──
ここ伊豆で、現地インストラクターとして7年以上神子元に潜り続けてきた私(SUNla伊豆オーナー・大石)が、
リアルな経験をもとに「初めての神子元ダイビングを安全に、そして最大限に楽しむための準備」についてお話しします。
初挑戦で“白旗”を揚げるのではなく、しっかり“白星”を獲得できるように。
神子元へ向かう前にこのガイドをじっくり読み込み、必要な知識・準備・心構えを整えて、
憧れの海へ自信を持ってチャレンジしてください。
なお、冒頭では神子元の厳しさに触れましたが、経験豊富な現地ガイドは、お客様のスキルや体力を的確に見極め、
必要に応じて初級者向けの無理のないプランでご案内することも可能です。
必要以上に怖がる必要はありません。このガイドは“神子元を楽しむための参考書”としてお読みいただければ幸いです。
神子元には、それでも潜りたくなる“魅力”が溢れています。
一度その海に触れたら、きっと他のダイビングでは物足りなくなってしまう
──そんな特別な海が、ここにあります。
ダイビングの常識を覆す海
幾多のダイバーが、この海で心を折られてきました。
実を言えば、私自身もその一人です。
神子元の海に軽い気持ちで挑めば、
ダイビングそのものに対して苦手意識や恐怖を抱くことになりかねません。
時には重大な事故につながる可能性すらある、まさに“覚悟が試される海”です。
決して脅しではなく、先日も沖縄から訪れた
ショップオーナー兼インストラクターの方をガイドした際、
ダイブ後に「なんとか潜り切れたのが正直なところです」との言葉をいただきました。
さらに、「今後のお客様への指導方針を見直すきっかけになった」
ともおっしゃっていました。
神子元では、こうした“想像以上の体験”が日常的に起こります。
だからこそ、この海に挑む覚悟と、それに見合う準備が必要なのです。

カレントフックを岩に掛ける私と、岩陰に隠れ流れをかわすゲスト。
排気した泡が真横に飛ぶ
神子元島については、さまざまな情報が発信されていますが──
ここ伊豆で、現地インストラクターとして
7年以上神子元に潜り続けてきた私(SUNla伊豆オーナー・大石)が、
リアルな経験をもとに「初めての神子元ダイビングを安全に、
そして最大限に楽しむための準備」についてお話しします。
初挑戦で“白旗”を揚げるのではなく、しっかり“白星”を獲得できるように。
神子元へ向かう前にこのガイドをじっくり読み込み、必要な知識・準備・心構えを整えて、
憧れの海へ自信を持ってチャレンジしてください。
なお、冒頭では神子元の厳しさに触れましたが、経験豊富な現地ガイドは、
お客様のスキルや体力を的確に見極め、
必要に応じて初級者向けの無理のないプランでご案内することも可能です。
必要以上に怖がる必要はありません。このガイドは“神子元を楽しむための参考書”として
お読みいただければ幸いです。
神子元には、それでも潜りたくなる“魅力”が溢れています。
一度その海に触れたら、きっと他のダイビングでは物足りなくなってしまう
──そんな特別な海が、ここにあります。
ダイビングの常識を覆す海
幾多のダイバーが、
この海で心を折られてきました。
実を言えば、私自身もその一人です。
神子元の海に軽い気持ちで挑めば、
ダイビングそのものに対して苦手意識や
恐怖を抱くことになりかねません。
時には重大な事故につながる可能性すら
ある、まさに“覚悟が試される海”です。
決して脅しではなく、
先日も沖縄から訪れた
ショップオーナー兼
インストラクターの方をガイドした際、
ダイブ後に「なんとか潜り切れたのが
正直なところです」との言葉を
いただきました。
さらに、「今後のお客様への指導方針を
見直すきっかけになった」
ともおっしゃっていました。
神子元では、こうした“想像以上の体験”が日常的に起こります。
だからこそ、この海に挑む覚悟と、
それに見合う準備が必要なのです。

カレントフックを岩に掛ける私と、岩陰に隠れ流れをかわすゲスト。
排気した泡が真横に飛ぶ
神子元島については、さまざまな情報が発信されていますが──
ここ伊豆で、
現地インストラクターとして
7年以上神子元に潜り続けてきた私
(SUNla伊豆オーナー・大石)が、
リアルな経験をもとに「初めての
神子元ダイビングを安全に、
そして最大限に楽しむための準備」に
ついてお話しします。
初挑戦で“白旗”を揚げるのではなく、
しっかり“白星”を獲得できるように。
神子元へ向かう前にこのガイドをじっくり
読み込み、必要な知識・準備・心構えを
整えて、憧れの海へ自信を持って
チャレンジしてください。
なお、冒頭では神子元の厳しさに
触れましたが、経験豊富な現地ガイドは、
お客様のスキルや体力を的確に見極め、
必要に応じて初級者向けの無理のない
プランでご案内することも可能です。
必要以上に怖がる必要はありません。
このガイドは“神子元を楽しむための
参考書”として
お読みいただければ幸いです。
神子元には、それでも潜りたくなる
“魅力”が溢れています。
一度その海に触れたら、きっと他のダイビングでは物足りなくなってしまう
──そんな特別な海が、ここにあります。

神子元の魅力はエグいほど群れる
ハンマーヘッドシャーク

視界を埋め尽くすほどのハンマーヘッドシャークが関東から
日帰りで見れるのは奇跡のフィールドとしか言いようが無い。
神子元島でこれほどの大群を成すハンマーヘッドシャークが見られるようになったのは、実はここ10数年のこと。
その背景には、黒潮の「大蛇行」が大きく関係していると考えられています。
黒潮の大蛇行により水温が上昇し、海流がより複雑かつ速くなることで、
神子元の海はハンマーヘッドシャークにとって理想的な環境へと変化。現在も大蛇行は観測史上最長クラスで続いており、
この貴重な状況がいつまで続くかは誰にも分かりません。
まさに“今”がチャンス。大蛇行がもたらす恩恵にあずかれるうちに、
圧巻の「爆裂ハンマーショー」を体感しに来てください。
さらに2024年には、カマストガリザメの数も急増し、まさに神子元の海はサメの楽園に。
水中を悠然と泳ぐサメたちに取り囲まれるこの非日常は、日本中を探しても他にありません。
まさに唯一無二のシャークダイビングスポット、それが今の神子元です。
神子元島の海流

海面が左から右に流れているのがお分かりでしょうか?
この時の潮速は2ノット未満だったので神子元では流れが緩い状態です。
神子元島がなぜ最も難易度が高いかというと、速くて複雑な海流が発生しているからです。
ダイビングでは海流が無ければ速く泳ぐ必要もありませんし、急ぐ必要もありません。
しかしここ神子元島には強い海流が常に発生しているため、
基礎スキルはもちろんのこと、泳力や体力が必要になってくるのです。
神子元の海流の仕組み
神子元島の海流は非常に複雑で理解が難しいため、ここではその基本的な仕組みを簡単にご説明します。
神子元島周辺の海流には主に2つの要素が影響しています。ひとつは「潮汐流(ちょうせきりゅう)」と呼ばれる、
潮の満ち引きによって生じる流れ。もうひとつは、日本列島の南沿岸を北上する「黒潮」と呼ばれる大規模な海流です。
潮汐流は、満潮から干潮に向かう「下潮(さげしお)」の時間帯には、西から東へと流れます。
さらに、黒潮も同じく西から東へ流れているため、下潮の時間帯にはこの2つの流れが合わさり、
**非常に強い潮流(激流)**が発生します。図中の青いラインがこの流れを示しています。

では「上潮」の時間帯にはどうなるかというと、一般的に潮汐流は東から西へと流れますが、
黒潮はその逆で西から東へと常に流れています。そのため両者がぶつかり合い、
潮の流れが相殺されて弱まる傾向にあります。図の赤いラインが示すように、これが上潮の流れです。
しかし流れが止まるわけではなく、衝突した潮が沖へ向かって払い出す「沖払い」や、
島側に寄せる「地込(じごみ)」といった複雑な潮流が発生します。また、水面では西から東に流れていても、
水深を下げると逆に東からの潮が発生しているという「2枚潮」と呼ばれる現象が起こることもあります。
一方、下潮の時間帯に黒潮が接近していると、潮流は非常に激しくなります。過去には神子元島周辺で、
最大7ノットを超える潮流が観測されたこともありました。これほどの流れになると、
潮が根にぶつかって上昇流(アップカレント)や下降流(ダウンカレント)が発生します。
特に強烈なダウンカレントは非常に危険で、ガイドは常にナビゲーションに細心の注意を払う必要があります。
ここまでで登場した潮流の種類は9つ。潮だけでもこれほど多様なパターンがあるということを、
まずは理解しておいてください。以降の詳細は現地で直接ご説明します。
いずれにしても、神子元島では常に強い潮流への備えが求められます。
それに対応できる装備とスキルが、ダイバーにとって必要不可欠です。
神子元の海流の仕組み
神子元島の海流は非常に複雑で理解が難しいため、
ここではその基本的な仕組みを簡単にご説明します。
神子元島周辺の海流には主に2つの要素が影響しています。
ひとつは「潮汐流(ちょうせきりゅう)」と呼ばれる、
潮の満ち引きによって生じる流れ。もうひとつは、
日本列島の南沿岸を北上する「黒潮」と呼ばれる大規模な海流です。
潮汐流は、満潮から干潮に向かう「下潮(しもしお)」の時間帯には、西から東へと流れます。
さらに、黒潮も同じく西から東へ流れているため、下潮の時間帯にはこの2つの流れが合わさり、
**非常に強い潮流(激流)**が発生します。図中の青いラインがこの流れを示しています。

では「上潮」の時間帯にはどうなるかというと、一般的に潮汐流は東から西へと流れますが、
黒潮はその逆で西から東へと常に流れています。そのため両者がぶつかり合い、
潮の流れが相殺されて弱まる傾向にあります。図の赤いラインが示すように、これが上潮の流れです。
しかし流れが止まるわけではなく、衝突した潮が沖へ向かって払い出す「沖払い」や、
島側に寄せる「地込(じごみ)」といった複雑な潮流が発生します。また、水面では西から東に流れていても、
水深を下げると逆に東からの潮が発生しているという「2枚潮」と呼ばれる現象が起こることもあります。
一方、下潮の時間帯に黒潮が接近していると、潮流は非常に激しくなります。過去には神子元島周辺で、
最大7ノットを超える潮流が観測されたこともありました。これほどの流れになると、
潮が根にぶつかって上昇流(アップカレント)や下降流(ダウンカレント)が発生します。
特に強烈なダウンカレントは非常に危険で、ガイドは常にナビゲーションに細心の注意を払う必要があります。
ここまでで登場した潮流の種類は9つ。潮だけでもこれほど多様なパターンがあるということを、
まずは理解しておいてください。以降の詳細は現地で直接ご説明します。
いずれにしても、神子元島では常に強い潮流への備えが求められます。
それに対応できる装備とスキルが、ダイバーにとって必要不可欠です。
神子元でダイビングをするには
神子元でダイビングをするには自社船を保有している現地のダイビングサービスを利用するか、
当店のような神子元島のガイドを行っているダイビングショップを利用するのかの2つの方法があります。
サンライズは現地の船に同乗させていただき、自店のお客様をガイドしています。

サンライズでトレーニングを続け、レベルアップしてきたゲスト達。
信頼関係は安全度の向上と、楽しさの幅を広げます
初めての神子元島チャレンジで一番不安な点は、
自分のスキルが神子元島に行けるレベルなのかどうかが自分で判断できないところだと思います。
自己評価ができない状態で、かつ初対面のインストラクターと神子元に潜るのは不安が大きいのではないでしょうか。
普段お世話になっているインストラクターに自身のレベルを評価してもらい、
信頼関係が出来ているイントラクターにガイドしてもらうのがおすすめです。
神子元島を潜るための装備

神子元の激流を攻略するために必要なアイテム
・ダイブコンピュータ
・シグナルフロート
・フルフットフィン
・カレントフック
・ダイビングベル
・GO PRO
言うまでもなくダイブコンピュータは必須です。またガイドと逸れてしまった時、
漂流のリスクがあるためシグナルフロートも神子元島では必携となっています。
フィンはストラップでは使い物になりません。泳力のあるフルフットフィンが必要になります。
カレントフックがあると体力消耗を最小限に抑えたり、強い流れに立ち向かっていくことができます。
トラブルやハンマーが出現した際にすぐにコンタクトが取れるようサンライズではダイビングベルも必携としています。


通常のフルフットフィンではパワー不足のためロングフィンがあると尚良いです。
神子元を潜るダイバーは、ほぼ写真のフィン「バラクーダ」を使っています。

通常ゲストが使うことのないシグナルフロートですが、ロスト時には持っていないと命を落としかねません。ずっとポケットに入りっぱなしのフロートは穴が空いていたりしないでしょうか?
定期的な確認と、フロートを素早く膨らませるトレーニングもしておきましょう。

カレントフックは神子元専用に開発されたものが良いです。
すぐに外せ、素早くかけられる形状をしています。水底へのダメージは極力与えないようにしましょう。

カレントフックがあると体力の消耗を抑えることができ、結果エア消費量もパフォーマンスが向上します。

器材は全て使い慣れていて、信用の置けるマイ器材を使いましょう。
レンタルで器材で潜るのはおすすめできません。

GO PROがあるとより楽しめます。写真のGO PROは神子元仕様になっていて
伸縮性のある一脚と外付けフィッシュアイレンズが装着されています。
神子元島ダイビング協議会のルールでAポイントでの長い一脚の使用は禁止となっていますので
お気をつけください。また神子元では他の海に比べてカメラやレンズなどのロスト率が非常に高いです。
全てのアイテムはスナッピーコイルなどで確実にBCDと繋いでおくようにしてください。
神子元島を潜るのに必要なスキル
神子元島を潜るには規定では経験本数30本以上となっています。
しかし30本でのダイビング経験では心細く、100本程度の経験を積んでからチャレンジすることをおすすめします。
100本と言っても沖縄やリゾートでしか潜ったことの無いダイバーや45歳を過ぎているダイバーは、経験本数に関係なく、
神子元対策トレーニングを積んでからチャレンジすることをおすすめします。
神子元を潜るために具体的に磨きたいスキルをリストしてみます。
マイ器材を所持している
器材のセッティングが正確かつスムーズにできる
全ての器材を単独で正確に装着できる
自分の適正ウェイトを知っている
素早いフリー潜降できる
素早い耳抜きできる
浮力が完全にコントロールできる
+−1m以内でホバリングを維持できる
ダイビング中の正しいポジションを理解している
音を使いシグナルを発信できる
音に対する感度が高い
バディやインストラクターと常にコンタクトができる
高い波や速い流れでも乱さないメンタルを持っている
たいていの場合船酔いしない
ダイブコンピュータの数字を全て理解している
減圧理論を理解し減圧症の予防策を知っている
泳力、体力に余裕がある
瞬発力のあるフィンキックができる
エアの消費に余裕がある
ロスト時の対応を理解し正しく行動できる
上記の内容を全てクリアしていなくとも15項目以上の条件を満たしている状態でチャレンジするのが望ましいです。
引率する私たちとしてもプロフェッショナルなので事故を起こさないようガイドに努めますが、
あまりにも理解度が低いダイバーだとハンマーを見つけることができなかったり、
一緒に潜る他のお客様に迷惑をかけてしまったりと良いことはありません。
神子元島を潜るのに必要なスキル
神子元島を潜るには規定では
経験本数30本以上となっています。
しかし30本でのダイビング経験では
心細く、100本程度の経験を積んでから
チャレンジすることをおすすめします。
100本と言っても沖縄やリゾートでしか
潜ったことの無いダイバーや
45歳を過ぎているダイバーは、
経験本数に関係なく、
神子元対策トレーニングを積んでから
チャレンジすることをおすすめします。
神子元を潜るために具体的に磨きたい
スキルをリストしてみます。
マイ器材を所持している
器材のセッティングが
正確かつスムーズにできる
全ての器材を単独で正確に装着できる
自分の適正ウェイトを知っている
素早いフリー潜降できる
素早い耳抜きできる
浮力が完全にコントロールできる
+−1m以内でホバリングを維持できる
ダイビング中の正しいポジションを
理解している
音を使いシグナルを発信できる
音に対する感度が高い
バディやインストラクターと
常にコンタクトができる
高い波や速い流れでも
乱さないメンタルを持っている
たいていの場合船酔いしない
ダイブコンピュータの数字を
全て理解している
減圧理論を理解し減圧症の
予防策を知っている
泳力、体力に余裕がある
瞬発力のあるフィンキックができる
エアの消費に余裕がある
ロスト時の対応を理解し
正しく行動できる
上記の内容を全てクリアしていなくとも
15項目以上の条件を満たしている状態で
チャレンジするのが望ましいです。
引率する私たちとしてもプロフェッショナルなので事故を起こさないよう
ガイドに努めますが、
あまりにも理解度が低いダイバーだと
ハンマーを見つけることができなかったり、
一緒に潜る他のお客様に迷惑を
かけてしまったりと良いことはありません。

使い慣れたマイ器材を単独で正しく装着できる事もダイビングスキルの一つです

流れに逆らって泳いだり、ハンマーにアプローチをかける際は泳力が必要になります。
効率の良いフィンワークと、筋力、心 肺能力が必要になります。
当店のゲストには神子元を潜るために毎日スクワットをして脚力トレーニングしている方もいます。
ハンマーヘッドへのアプローチも
神子元で必要なスキル
ハンマーヘッドシャークが出たからと言ってダッシュで接近しても、逃げられるだけでなかなか近寄ることはできません。
瞬発力のある泳力も時に必要ですが、ゆっくりと泳ぎつつも速度を出せるキックは更に難しいスキルです。
チーム全員がハンマーに警戒心を与えず、距離を詰めていくことができれば近距離での撮影ができ、
ミラクルな動画を残すことができるでしょう。初めのうちは興奮して焦って振られてしまうことが多いと思いますが、
ハンマーへのアプローチも神子元で必要なスキルの一つです。
ハンマーを目の前にしつつも、冷静にアプローチできるスキルが身についたら神子元ダイバーとして一人前です。

至近距離でハ ンマーヘッドシャークを捉える。
フィッシュアイレンズを装着しているのでハンマーヘッドシャークとレンズの距離は1m以内です

群れに近寄ってきたら煽り足でアプローチします。
ハンマーヘッドシャークに警戒されないよう息も潜めます。
当店では神子元に特化したトレーニングを開催しているので、
神子元にチャレンジしたいけど不安がある方は一度ご相談ください。


神子元のダイビングポイント
カメ根

メインのダイビングポイントカメ根
神子元のダイビングの8割くらいはこのカメ根を潜ります。カメ根と言ってもエリアは広大で水中ではカメ根エリアの中でどのポイントへナビゲーションするかはガイドの腕の見せ所でしょう。同じタイミングで同じカメ根を潜ったチーム同士でも、ハンマーが大当たりのチームと1匹もハンマーと出会えないチームに分かれることはザラにあります。

カメ根は上潮と下潮がぶつかる地点にあり、透明度や水温が激しく変化します。
北に行けば行くほど潮の影になり流れが緩みます。
南へ出せば出すほど流れは速くなっていきますがリスクも高くなります。西へ行けば水温は高く、
透明度が上がり、東へ行けば濁りやすいです。ハンマーの好む流れの強さ、ハンマーの好む水温、
ゲストにどのようにハンマーを見せたいのか、ガイドによってセンスが光るのが神子元のナビゲーションです。
カリトの鼻

潮影になるカリトの鼻は一本目のダイビングや神子元初心者におすすめ
カメ根エリアの一番北側がカリトの鼻です。神子元島で 流れがブロックされているので
エントリーから潜降までの手順を落ち着いてできます。
様子見の1ダイブ目や初心者が多い時はここからのエントリーが多くなります。
また近年有名なAポイントはここからのエントリーで行く事ができます。
初心者がハンマーを見るにはおすすめのAポイントですが季節は7月前後と限られます。
ジャブ根

憧れのジャブ根に潜れるチャンスは少ない
神子元で最も潜ってみたいジャブ根は流れが緩んだタイミングだけエントリーが許されるポイントです。
ジャブ根からエントリーができればハンマー確率は高く、ハンマー以外の魚影も抜群に濃いです。
潮流と透明度、水面のコンディションが条件が整っていればエントリーできます。
ポイントがジャブ根だった場合は十分に期待して挑みましょう。
神子元のダイビング手順

辰丸が帰ってきた。
夏場の休日は船は4航海し、ゲストは2ダイビングずつ交代しながら潜ることが多いです。
1航海目のゲストの反応が気になるところです。ハンマーは見れたのでしょうか?
透明度はどうだったのでしょうか?
平日や、あまりゲストが多くないシーズンだと船は出航したまま帰港せず2〜3ダイビングして帰ってくる場合もあります。
その時のゲスト数や天候によって変動するので当日のスケジュールは朝確認して把握しておきましょう。

いざ、出 港!
全ての器材をセッティングし忘れ物が無いことを確認していざ出港です。
何か忘れてしまっても一人の都合で取りに帰ることはできませんので、
ウェイトやマスク、ダイブコンピュータなど自分の器材は自分でしっかりと管理しておきましょう。

広々していて気持ち良い辰丸のデッキ
辰丸の場合は小稲港から出航します。神子元までの片道は20程度です。
海が穏やかならなるべく外にいたほうが気持ちよく、船酔いしにくいかもしれません。
日焼けを気にする方は、室内ルームや一階でくつろいでいると良いでしょう。
とは言っても緊張と期待が入り混じりくつろいでも居られないのがこのタイミングです。

単独で装着できるようになっておきましょう
神子元島に着いたら船長が流れの速さを確認し、各ガイドと潜るコースや浮上ポイントについて打ち合わせます。
その間にゲストは一人で器材を装着します。
神子元に手慣れのダイバーは、器材のセッティングや装着、準備は恐ろしく早いです。
初心者の人は誰より先に全ての器材を装着して万全の状態でガイドの指示を待ちましょう。

エントリー待ち
辰丸のエントリーレーンは三列あります。それぞれのレーンになるべく詰めてスタンバイし、ガイドの合図を待ちます。
順番が最後の方であっても、前のチームは一瞬で消えていくので
気を抜かずに全ての器材を装着してタイミングを待ちましょう。

よく軍隊みたいなエントリーと例えられるのはこのシーンです
ガイドの合図があったら躊躇せずに速やかにエントリーしてください。
この時前の人には接触しないように注意しなければなりませんが、
船がゆっくり前進しているのでエントリーが遅いとその時点でチームがバラバラになってしまいます。
他のダイビングスポットでこのようなエントリー方法を私は見たことがなく、
神子元ならではのエントリー方法だと思います。

水面の安全確認をしつつ間髪入れずにエントリー
初神子元の方はここで躊躇してしまうことが多く、ヤジが飛んでいるのを見かけるのはこのタイミングです。
実は私も初神子元の時に余裕をかましていたら、準備が整う前に自分の番が回ってきて、
焦って落ちるようにエントリーしたのは懐かしい思い出です。

エントリー直後。真っ青な海。黒潮が刺さっている時の神子元は伊豆とは思えない青さに感動するでしょう
潜降直前は緊張度もマックスに達しているシーンだと思います。
水面でレギュレータを外して呼吸をゆっくり整えたい気持ちは分かりますが、
基本的にはそんな時間は無いと思っておいた方が良いです。担当ガイドもケアはしますが、
ストレスが高い状態が続くようでしたら残念ですが、船に上がっていただきダイビングはリタイアとなります。

ダンクバルブを使ったヘッドファースト潜降をマスターしておきたい。
右手は後方のダンクバルブにかかっています
エントリー後は水中集合か、水面集合かは各ガイドがメンバーや海況を見て判断します。
初心者の場合は大抵、水面で一度点呼をとってからの潜降になることが多いです。
このタイミングでは、一気にたくさんのチームがエントリーするので自分のチームと違うチームについて行きがちです。
担当のガイドから目を離さず、ロストしないよう注意しましょう。
写真のようなヘッドファースト潜降ができれば素早く潜降できますが、
BCDに空気が残っていて水面でバタついている方がよくいます。
BCDのダンクバルブの使い方をマスターしておくことによってスムーズな潜降ができるでしょう。
素早い潜降はその後の余裕にもつながってくるのでサンライズでは事前にトレーニング強化しているスキルです。

この頃にはメンタルが落ち着いてきます
潜降中にあまりにも耳が抜けない場合は、チーム全員で水面に浮上して船にピックアップをしてもらいます。
残念ですがダイビングはリタイアとなります。
サ ンライズでは耳抜きの効果的なトレーニングも神子元対策として行っています。
エントリー後は各チームのガイドによって潜り方が大きく変わってきます。激流を攻めるのが好きなガイドや、
なるべく楽して簡単にハンマーを見せるのが得意なガイドなど個性があります。

ハンマーを煽って見上げる
お目当てのハンマーに出会えるかどうかはガイドのスキルはもちろんですが、ゲストのスキルにも影響を受けます。
ゲストのレベルが低ければハンマーの打率は下がりますし、
ハイレベルなゲストであればあるほどガイドも自由度が高くなりハンマーへのコンタクト確率が上がります。
そこが神子元の面白いところでもあります。

中層でハンマーの群れと遭遇した時は一番興奮する瞬間かもしれません。
正面からこちらに向かって来た時は動かずじっと待ちましょう。
ハンマーを目一杯引きつけてから並走を始めると警戒されず、
長時間ハンマーダイビングを楽しむことができます。
後半からは中層を泳ぐことが多くなります。中層ではボトムが無いので中性浮力の難易度が上がります。
マイナス浮力による立泳ぎ状態になってしまうとエアと体力を大幅にロストするので注意が必要です。
事前にブルーウォーターでのダイビングトレーニングもしておくべきでしょう。
また運動量が上がるダイビングになるのでいつものダイビングの感覚でいると
エア切れを起こしてしまうかもしれませんので注意しましょう。
小まめな残圧確認を怠らず、残圧が70になったら必ずガイドに申告しましょう。

ブルーウォーターでの安全停止
神子元のダイビングの制限時間は最大でも30分、全員が水面浮上まで35分と決まっています。
大抵のダイビングでは20分台で浮上することが多くなります。短いように感じるかもしれませんが、
その頃には残圧や体力が既に限界点まできているはずです。
安全停止時の注意点としては深度6m以下になると、カウントが進まずいつまで経っても安全停止が
終わらないという状況になってしまうので、深度は4〜6mを常にキープしましょう。

安全停止中も気を抜かずに。マンボウやジンベエ、カジキなどはこのタイミングが多い
安全停止中は記念ダイビングをやっ たり、動画を撮影しあったりしますが、
このタイミングで稀にマンボウやカジキ、時にジンベエが出現することもあります。

船が遠くにいる場合や流れに乗った時はフラッグも使う
ダイビングの最後に必要な スキルはエキジットスキルです。神子元は風も強く波も高いため、
時に超難しいエキジットをせざるを得ない状況になることがあります。
浮上したらチームはコンパクトにまとまり、ピックアップの船がアプローチしやすい状態を整えます。
ガイドは船のプロペラが止まった事と、船長からのOKサインを待ってゲストにアナウンスします。
ガイドのGOサインが出たらダッシュで船に近づきます。
船の近くに来たらタイミングを見計らって一気にラダーに乗り込みます。
神子元の船はリフトアップ式のラダーが装備されていて、デッキに乗ると動力を使い、船に引き上げてくれます。

ハンマーが満足に見れた時のハンマーポーズ
決して甘くないこの海を潜り抜く逞しい女子ダイバー達。
彼女たちは神子元に向けて特訓を重ねスキルアップしてきました。
神子元島への近道は、コーチングしてもらえるインストラクターを見つけて徹底的に仕上げてもらう事です。
サンライズでは神子元対策のコーチングを行っていますので、
これからチャレンジしたいけど自信のない方はご相談ください。

神子元マリンサービスの器材洗い場
神子元マリンサービスは民宿もやっていて連日のダイビングならぜひ利用したいところです。
ダイビング後には民宿の温泉にも入れるのでゆっくりと温まって帰りましょう。
サンライズはいつも日帰りなので温泉に浸かって一息ついたら川奈に戻ります。
神子元へのアクセス
神子元は伊豆半島の最南端なので遠いことと、ダイビングがハードなことも予測されるため日程に余裕を
持って十分に睡眠をとって潜るスケジュールをおすすめします。日帰りまたは当日入りで公共機関を使う場合は、
伊豆急下田駅に8:50集合になることが多いです。サンライズで神子元にチャレンジする場合は、
川奈に前泊していただき、当日朝に当店の車で川奈を出発し現地まで向かいます。

神子元の動画
神子元のダイビングメニュー
参加対象
エキスパートダイバー
アドバンス以上
基本プラン
2or3ボートダイビング
集合
前泊で川奈集合となります。